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プロポリスを学ぶ

ブラジル産プロポリスが最も品質が高いといわれる理由

現在では、ブラジル産プロポリスの品質が最も高いと世界的に認識されていますが、それにはいくつかの理由があります。特に以下の3つのポイントが、ブラジル産のプロポリスの品質が他のそれよりも高い理由と考えられています。

 

1. ブラジルのミツバチが良質のプロポリスを生産する能力をもっている

2. ユーカリやアレクリンなどの貴重な植物群がブラジルの森林に豊富に群生している

3. ブラジルの気候条件がミツバチに良質のプロポリスを生産させている

 

■アフリカ蜂化ミツバチ

 

ブラジルのミツバチは、アフリカミツバチとセイヨウミツバチの混血である「アフリカ蜂化ミツバチ」といわれるものです。そしてそれはある偶然から生まれたものなのです。

 

当初農業生産を目的として導入されたセイヨウミツバチ種は、ブラジルの気候に馴染まず、蜂蜜の生産が思うように進んでいませんでした。そこで、1956年になって南アフリカからセイヨウミツバチ種より蜂蜜の生産性の高いアフリカ種を導入することになったのです。

こうしてアフリカから持ち込まれたセイヨウミツバチの亜種のひとつであるアフリカミツバチが、人為的なミスで研究施設から逃げ出してしまい、ブラジルに群生していたセイヨウミツバチと交配して偶然に誕生したのが、その始まりといわれています。

 

アフリカミツバチは獰猛な性格で知られ、人や家畜などを襲うなどの被害もあり、とても養蜂できる種類のミツバチではなかったようです。

しかしセイヨウミツバチとの交配が進んだことで、以前のような凶暴性がなくなって養蜂が可能となったのです。そしてアフリカミツバチの遺伝的な行動様式は残され、体長がセイヨウミツバチの1.8倍と大きく、行動範囲も2倍と広く、そして繁殖力も旺盛で働き者、植物の樹脂を多量に集める性質を身に付けることになりました。 

 

 

 ■ユーカリやアレクリンなどの貴重で豊富な植物群

 

ブラジル ミナスジェライス州の標高600m1500mに広がる高原地帯は、良質なプロポリスの産地として知られています。

この高原地帯には広大なユーカリ森林が広がっています。そしてユーカリ森林の近くには、アレクリンやアサペシ、カピシンギなど高品質のプロポリスの生産に欠かせない貴重な植物が豊富に群生しています。

 

最新の研究では、特に「アレクリン」というハーブ植物の含有量が多いほどプロポリスの緑色が濃くなり、プロポリスの品質をよくすることが知られています。

採取された直後のプロポリスは濃い緑色をしており、特にこの産地で採取されたプロポリスをグリーンプロポリスと呼んでいます。

 

アレクリンはローズマリーに似たハーブ植物ですが、ハーブの一種であるローズマリーが持つとされる緊張の緩和や抗炎症、抗酸化、抗殺菌作用の効果を遥かに凌ぐと言われています。

現地の大学等による研究では、アレクリン系バカリス種の新芽から採取されるプロポリスには「アルテピリンC」という成分を豊富に含み、抗菌性が特に高く、有用成分が非常に豊富であるという研究報告がなされています。

 

また以前の研究では、プロポリスの品質を良くするものとして「ユーカリ」が広く研究されていました。ユーカリは殺菌作用や、防腐、消炎、解熱、血糖低下、駆虫といった効能をもっており、薬用に非常に適した植物として知られています。

 

19世紀の終わりに、材木やパルプ原料にするという目的で、ブラジルではたくさんのユーカリが植林されました。それが時を経て広大な森林へと育っていったのですが、豊かな自然と豊富なユーカリ森林という恵まれた環境のなかで、ユーカリやアレクリンなどの貴重な植物群を起源植物としながら、ミツバチは良質のプロポリスをつくりあげているのです。

 

■ブラジルの厳しい気候条件

 

ミツバチの巣には4万匹とも5万匹といわれるミツバチが密集して暮らしています。

多い場合には10万匹近いミツバチが1つの巣で生活していることもあるようです。

 

ブラジルは亜熱帯の気候帯に属し、ミツバチの巣の中も快適な状態を保つことは難しく、巣の中の温度は35℃にも達するといわれています。

ミツバチは、巣内の温度を高くなりすぎないように調節したり、ハチミツを薄めたりするために水を運んでくるのですが、その中には多くの細菌が潜んでいます。

細菌からもしも病気が発生してしまった場合には、巣の中のミツバチが全滅の危機に陥ってしまう危険もあります。

 

厳しい気候条件のなかで、密集した集団生活をおくるミツバチですが、ミツバチの巣の中は驚くほどに清浄で、ほぼ無菌の状態が保たれているということです。

 

これは広い生物界でミツバチだけに与えられた非常に特殊な環境です。ミツバチはプロポリスを使い、ウィルスや細菌を殺したり、雑菌の増殖を防いでいるのです。

 

こうしたブラジルの厳しい気候条件がミツバチにとって過酷な生活環境をつくり、それに対抗するためにミツバチはより殺菌力の強いプロポリスをつくっています。

そして私たち人間は、ブラジルの厳しい気候条件とミツバチが努力してつくりあげたプロポリスを自然の恵みそのままに活用させてもらっているのです。