ミツバチの生態

ミツバチは意思伝達している?(ミツバチのしり振りダンス)

 集団で生活し、高度な社会生活を形成しているミツバチは、独特の方法で会話をしています。そのひとつが「しり振りダンス」と呼ばれるもので、仲間のミツバチに蜜がとれる花の場所を教えるためにダンスをします。

花までの距離の違いによって2種類のダンスを踊り分けています。

50メートル~100メートルの間に花がある場合には「円形ダンス」を踊ります。

100メートルより離れて花がある場合には「8の字ダンス」を踊ります。

 

おなかいっぱいに花蜜を詰め込み、後ろあしのとげに花粉だんごをひっかけて働き蜂が巣に戻ってきます。そして巣で待っていた貯蜜係の若い働き蜂に口移しで花蜜をはきだします。貯蜜係の働き蜂はせっせとその花蜜を巣房に貯め込んでいきます。

 

花蜜や花粉だんごを見付けてどんどん巣に帰ってくる働き蜂のなかにダンスを踊りはじめるものがいます。

 

これは、近くによい花蜜をとれる花畑があったことを仲間に知らせる、ミツバチ独自の意思伝達の方法なのです。

 

ミツバチはどのようにしてダンスで花畑の場所を仲間に教えるのでしょう?

 

まずミツバチのダンスには2種類あります。

50メートル~100メートルの間に花畑がある場合には、ミツバチは体を振るわせながら左右に交互に円形を描く「円形ダンス」を踊ります。

花畑が巣から100メートル以上離れている場合は、ミツバチは尻を振りながらまっすぐ進んで、途中から右回りしながら元の位置へ戻り、そしてまた 尻を振りながら直進 して、左回りしながら元の位置へ戻るという「8の字ダンス」を踊るのです。

 

ミツバチの工夫はこれだけではありません。 

 

ミツバチは、巣の中で六角形の巣房でできた垂直の壁の表面でダンスを踊ります。
太陽と巣の位置と花畑に向かうための角度、ダンスの回数などを組み合わせて、花畑への道を正確に仲間におしえます。

 

周りの働き蜂たちはこの動きを察知し、そしてダンスを踊っているミツバチの体に触覚を触れさせて、花の場所と匂いを覚えていきます。場所と匂いを覚えた働き蜂は巣から飛び立ち、太陽を見ながら、教えられた角度をとって飛び、花畑に到着すると考えられています。

 

まさに集団的な社会生活をおくるミツバチにとって、「しり振りダンス」は重要な情報伝達の手段なのです。