働き蜂の仕事
働き蜂は群に必要な仕事のほとんどを受けもっています。働き蜂は生まれてからの日数で成長ホルモンの影響でそれぞれが受けもつ仕事を変え、作業分担をしながら群の生活の維持に欠かせない作業を行っていきます。ニホンミツバチの例をとってみていきましょう。
大人(成虫)になった働き蜂は巣の中での内勤と巣の外での外勤との仕事に分かれて、成長に応じて様々な仕事を行っていきます。内勤の仕事は、育児、巣房の掃除、巣作り、貯蜜、そして外勤の仕事では、門番や外敵との戦い、蜜や花粉を集める仕事となっています。
内勤の仕事は交代制で24時間体制で働いており、1匹あたり6時間~8時間働いているとのことで、日本のサラリーマンも顔負けの作業効率を発揮しています。
外勤の仕事は日中に蜜や花粉を集め、夜の間はじっとしていることが多いようです。
内勤組の一番最初の仕事は育児です。大人になって3日目に、外から帰ってきたお姉さん蜂から口づたえで花の蜜を受け取り、それを巣房に詰めたり、蜜と花粉を混ぜ合わせて花粉だんごを作り、幼虫たちに与えていきます。
5日目になると巣房の掃除を覚えます。巣の中を清潔に保つことによって群の安全を守る大切な仕事です。
6日目になるとホルモンのバランスが変わり、花粉を食べることによって咽頭腺からローヤルゼリーの分泌ができるようになります。これを幼虫たちに与えていくのです。
またこの頃に女王蜂にローヤルゼリーを与える仕事をしたりもします。
8日目になるとまたホルモンのバランスの影響で蜂ろうの分泌が起こります。これでようやく巣作りの仕事ができるようになるのです。さなぎに変化する前の幼虫の巣房にフタを閉じたりもします。
12日目に入ると貯蜜の仕事を行うようになります。これは外勤の働き蜂が集めてきた蜂蜜を巣房に保存し蓄えていくという仕事です。
またローヤルゼリーの分泌がかれるこのころ、働き蜂たちは初めての飛行を体験します。お姉さん蜂に導かれて巣の外にでてきます。これは、飛行の訓練であり、また自分たちの巣を覚えるための訓練でもあるのです。
このようにして働き蜂たちは、成長によるホルモンの影響や体の成長に合わせて、様々な仕事を分担して働き続けます。
ミツバチ社会の機能は、休みなく働く働き蜂によって維持されており、仕事の多い夏だと約2ヶ月~3ヶ月、仕事の少ない冬では約5ヶ月間生きているといいます。
巣の方に顔を向けて約30分間飛び続けるのです。
お姉さん蜂たちは、巣の入口でおしりを高く持ち上げ羽を勢いよく震わせ、初めての飛行を体験する妹蜂たちに分かりやすいよう、巣の入り口を示してくれます。
若い働き蜂たちは、いろんな方向から巣の方向を向いて30分間飛び続け、巣の形や位置をしっかりと記憶します。
大人になって16日目には、働き蜂たちは門番の仕事をします。ミツバチの社会には様々な外敵がいます。まず一番の大敵はスムシです。スムシはミツバチの巣に寄生するハチミツガの幼虫です。成虫のハチミツガは6月後半から7月にかけての梅雨に重なる時期に、夕方になるとミツバチの巣に入り込み卵を産み付けます。孵化(ふか)した幼虫は、ミツバチの巣を食べて育つため、巣がぼろぼろになってしまいます。
働き蜂はスムシを見付けると毒針で突き刺し、巣の外に引きずり出してしまいます。
またミツバチにとって天敵ともいわれるスズメバチは、秋になるとミツバチが集めた蜜を狙って襲来します。スズメバチが1匹で来た場合には、ミツバチたちは集団でスズメバチに立ち向かい、おし囲んで殺してしまいます。しかしスズメバチが集団で来た場合には、ミツバチたちは全滅してしまうこともあります。
その他にもアミメアリやジョロウグモといった外敵がいます。
門番の働き蜂たちは、巣門で見張りを続け、外敵が来ると他の働き蜂たちと協力して外敵に立ち向かい、自らの巣と一族を守ります。
そして最後に大人になって20日が過ぎると羽や足も丈夫になり、巣の外にでて蜜や花粉を集めるために花を求めて飛び立つようになります。蜜や花粉はミツバチたちにとって大切な食糧です。一人前になった働き蜂たちは、巣から半径2キロ~3キロもある蜜源を求めて、1日に何十回も巣と花の間を往復して蜜や花粉を集めてきます。
このようにして働き蜂たちは、成長によるホルモンの影響や体の成長に合わせて、様々な仕事を分担して働き続けます。
ミツバチ社会の機能は、休みなく働く働き蜂によって維持されており、仕事の多い夏だと約2ヶ月~3ヶ月、仕事の少ない冬では約5ヶ月間生きているといいます。








