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ミツバチの生態

ミツバチの種類(女王蜂、働き蜂、オス蜂)

ミツバチの社会には、外見の異なる3種類のミツバチがいます。それは、女王蜂、働き蜂、オス蜂の3種類です。それぞれが異なった役割を持ち、ミツバチの群を構成しています。

社会性を持った昆虫といわれるミツバチですが、女王蜂、働き蜂、オス蜂がそれぞれ違う仕事を受けもち、秩序をもった集団生活をおくっています。「カースト制度」にもなぞらえられるこの社会をみていきましょう。

ミツバチの群の中心に存在するのが女王蜂です。女王蜂は巣の中にただ一匹しか存在しません。女王蜂の主な仕事は産卵です。働き蜂も女王蜂と同じくメス蜂なのですが、働き蜂は中性的であり、一切の産卵活動を行いません。4万匹~5万匹といわれるミツバチの一族を支えるのは、女王蜂ただ一匹の産卵力によるものなのです。また、女王蜂は、女王物質とよばれるフェロモンのようなものを分泌して、働き蜂の卵巣の発達を抑制する(働き蜂の産卵を抑制する)ことでミツバチの社会を健全に成り立たせていく役割も担っています。

女王といかにも群のリーダーのような名前が付いている女王蜂ですが、必ずしも群の絶対的なリーダーではありません。この群の社会秩序を保っているのは働き蜂の存在だといえるでしょう。

働き蜂はこの群の全体の95%を占めています。いわばミツバチのほとんどは働き蜂ということですが、働き蜂は、産卵以外の群を維持していくためのすべての仕事をこなしています。

働き蜂の仕事は、蜂蜜や花粉などの食べ物を集めることから育児、巣内の掃除、巣作りと補修、外敵と戦ったりといったほとんどの仕事を受けもっています。

オス蜂はこの中では一番存在感がなく、群全体の5%くらいしか存在していません。オス蜂の仕事は女王蜂の結婚相手となって交尾をすることだけが仕事です。それ以外の仕事は一切せず、働き蜂からエサを与えられて生きています。そのため、オス蜂は繁殖期以外にはあまり見ることがなく、エサが少なくなる秋口になると、オス蜂たちは働き蜂によって巣から締め出されてしまうのです。

オス蜂は必死にすがりつきますが、働き蜂は容赦なくオス蜂を追い出したり、口に加えて巣の外に放逐してしまいます。 このようにミツバチたちは、それぞれが役割とする仕事をもち、役に立たなくなったオス蜂たちは巣から追い出されるという社会生活の厳しさも併せ持っています。 また同じメス蜂である女王蜂と働き蜂はもともとは同じ受精卵から生まれ違いはありません。違いは与えられるエサによって起こります。蜂蜜や花粉だんご(花粉にハチミツを混ぜ団子状に固めたもの)を食べて育ったものが働き蜂になり、ローヤルゼリーを与え続けられたものが女王蜂になるのです。